英国でラーメンをレストランで食べると、

日本円にして大体1杯1500円〜2000円程度かかります。


日本食料品でみんなが美味しいと思うようなカップ麺は1つ500円〜800円ぐらいで販売されています。

ご存知無い方は、ずいぶん高いなと思われると思います。 それで本当に美味しければ良いのですが、多くはそれほど美味しくありません。 そんな訳でお家料理は必須です。 ここではあまり質の良いゲンコツが手に入らないため、鶏ガラスープ作って、「鳥チャーシュー塩ラーメン」作りました。

今回のコロナで多くのレストランが廃業されています。 いまはまだ、政府からの助成金もあるので、生き残っているお店もありますが、今後さらに多くのレストランが無くなると予想しています。 その反面、この環境下で新規でお店を開けられているところもあるのです。 その多くは、中華から日本食への変更などが顕著に増えています。 コロナの影響で、大人数で食べる中華は敬遠されている事と、中華は基本すべてが加熱料理なので、火を使わない寿司などは手軽で、狭いスペースでオペレーションができるので、ランニングコストも低い上に、日本食は海外で高く売れるという日本ブランドに乗っかって方向変換される方が増えています。

いま、僕が一番懸念しているのは、10年以上前は外国人にとって日本に行くって高価なイメージでした。 日本のものは高くて良いものが多いと思われる方が多かったのですが、最近は日本は滞在費も安く、とてもチープなイメージに変わりました。

日本人が描く東南アジア旅行的な感覚に変わってきているのです。 安い事は消費者として本当にありがたく、嬉しい事ですが、生活を豊かにする上で、ものの価値を上げていく事もすごく重要です。 お客様が値上げしても喜んでお金を払ってもらえるような商品作り、サービス作りが必須です。 このまま行くと、日本ブランドは衰退して行くでしょう。 フランスは昔から変わらず世界1の観光スポットですが、フランスは国のブランドイメージを国民全体で維持しています。 僕は仕事柄、海外で日本ブランドの普及を進めていますが、ルーツである日本国自体のブランドは日本国民で作って行かなくてはなりません。

今夜はちょっと真面目なお話しになりましたが、現在の環境は皆過去にまいた種が芽生えたものである。「歳を重ねた先にあるのは、若さの喪失ではなく、可能性と強みが得られる新たな自分」